高級クラブが連なる大阪の北新地は、銀座と並び称される大人の社交場だ。
北新地は独自の厳格なルールがあって、風俗は当然のことながらキャバクラやスナック表記すらも完全にNG。
威厳を大切する中で、一部の高級クラブでは連れ出しが可能だというが?
寝るだけを専門に雇われたホステス
夜の19時を過ぎると、町の様相は一変する。黒服が交差点に立ち始め、煌びやかな女性たちが行き交い始める。御堂筋から四ツ橋筋に挟まれたこの領域は大阪でも別格の“匂い”がする。
「クラブと表記できるお店は座って3万5000円以上で、それ以下のセット料金はラウンジです。一応、スナックのシステムで営業する飲食店もありますが、ミニクラブ表記。値段も高めになっている」(40代の黒服)
この社交場には細かなルールがあってネオンギラギラな看板もNG。様々な制約の上で景観が成り立っているのだ。
だが、約5年前から続く新地離れは老舗高級クラブといえども死活問題になっている。ついには連れ出しを容認するクラブやラウンジまで現れたのだ。30代のホステスはこう言う。
「特攻といって連れ出し専門のホステスを置くお店が増えているんです。雇用する時からすでに条件を提示されていて日当3万円。客と寝ると別途3万円~5万円という契約です」
客はお店側に最低でも10万円をペイ。残りはママの取り分となるそうだ。
「ヤレるクラブがえらい勢いで増えてるで。同伴ノルマもキツいから同伴でエッチ付きという女のコも多いわ」(前出の黒服)
ノルマの達成ができないと罰金という名の減給。それを避けるべく、藁をもすがる思いで身体を捧げるのだ。集客で悩むお店やホステスほど、こうした裏の手を使うのだ。
ママを通じて今夜のアフターが決定
特攻が店に3人在籍する。情報源となった常連客のT氏と共に北新地の某ラウンジに出向いた。
「いらっしゃませ。初めまして里見(仮名)です」
出迎えたのは40代のママだ。大阪というと関西弁ではやし立てるようなイメージが強いだろうが、北新地は別世界。上品でママもおしとやか。これがミナミだと着物も着崩して口調もラフ。気品があるのだ。世間話を続けていると、T氏が早速水を向けてくれた。
「今日、アフターを楽しみにしているみたいだよ」
この会話でママはピンと来たようで、周りを見て確認。「今日は2人いるわよ」と言う。順番に連れてきてくれるそうで、黒服を呼んで話を通した。
数分後、ピンクのワンピースを着たマナちゃんが現れて隣に座った。
「今は24歳。北新地で働きだしてまだ4ヶ月ぐらい」
幼い顔立ちで、昼はOLをしているとも言う。
「派遣なんですよ。一人暮らしもしてるので生活が苦しくって…」
こうした苦労エピソードは後のエッチに効果的だ。
次についた女のコはお姉さま系の沙里嬢。年齢は30歳で、スリムなモデル体型だ。とにかく大人のエロさが全開で、膝に手を置き、笑いながら身体を寄せてくるスキンシップにタジタジだ。
「お酒飲んでも元気な方?」
すでに彼女が今夜のお相手のような流れで、さながら今の時間帯は前戯のよう。
夜の23時過ぎ。アフターを沙里嬢に決めて、飲み代と連れ出し料の合計12万3000円をお支払い。ホテルは定番の北新地にあるANAと言いたいところだが、あいにくの満室だった。
「1万円のホテル代を私にくれるならうちに来る?」
何ともありがたい申し出だ。タクシーに乗車するや否やいきなりDキス。気分は高まり、部屋に入るなり抱きしめてソファで第一ラウンドとなった。
「お風呂は?」
彼女の愚問をキスでふさいで全裸に。夢にまで見た高級ホステスの裸体。あまりにも高揚してしまって即生バックだ。
「ゴムは…。病気、大丈夫だよね!?」
相槌を打ちながら、なし崩し的にピストン。たった数分で背中にドバドバッと精液を吐き出してしまった。
実は彼女、相当な好きモノのようで寝るまで計3回。お風呂とベッドで後半戦を続けたのだった。