東海地区最大都市である名古屋の夜の賑わいに関しては、かなり知れ渡っているであろう。
だが、隣の三重にもオトコの欲望を叶える街があることをご存知だろうか?その実態とは?
果たして桑名流は絶滅寸前か?
桑名で当たりをつけた店の簡素な看板前には客引きがいた。しかし、目の前を記者が通っても、目を合わせても、気まずそうに視線をそらす。客引きが客を引かないケースはまれだが、古本屋の主人みたいな風情のオヤジにこちらから話しかける。
「ここはどんな店?」
「ピンサロ、ヌキの店」
「ヌキってどんな?」
畳みかけるように本番はあるのか、という直球な質問に対して、それ目的なのかという表情で「あるよ」と柔和な表情をうかべた。まるでお探しの古書はこちらです、みたいに。
店内は2列5段のボックスシート仕様になっており、先のオヤジに導かれて奥の席へ向かう途中でスマホをいじくる2名の嬢を確認。もちろん他に客はいない。
「Mさん〇番テーブルご案内!」
もちろんさっきの古本屋のアナウンスである。
担当の金髪細身の嬢は年齢30代後半といった感じか。早速、ウェットティッシュで拭いてフェラで勃たせるとゴムを被せて本番へ。胸に手をやるとしな垂れた乳房は全く弾力がない。暗闇で下半身までは確認できないが、リアルな妊娠線が容易に想像できる。もしそんな妄想が現実化したら、せっかくの勃起が潮を引くように静まってしまうだろう。
集中して腰を振る記者。しかし、出産経験あり疑惑の嬢のユルマンに発射は苦戦。結果的にはなぜか本サロで全裸になり、全身リップでの手コキ発射となってしまった。男をイカせるそのプロ根性に聞いてみると、既に5年この店におり、最後は本番サービスとリップサービスで半々だそう。帰り際、オヤジに聞くと桑名に本番店は2軒あるとのことだった。
不変のサービス・不変の客と嬢
もやもや感を抱えて四日市に移動する。桑名とは打って変わって人出はあるが、記者の向かう先は薄暗い地域。またもや店先を漂っても声かけはない。
「本番ありますか」
もはやそのものズバリだが、それが合言葉のように料金1万5000円が告げられた。そういえば先の店も同料金だった。そして、店先ではそのことには一切触れないのも同様。いわば分かる者だけがオーダーする裏メニューと化しているのだ。
お相手は短髪で松野明美風の40代ぐらいの嬢。脱ぐと寸胴で、妙に肌がスベスベした人だった。定番の生フェラ~本番なのだが、舌先でねっとり絡みつくようなフェラで、テクニシャンぶりを発揮してくる。
その後の本番でも積極的に自ら腰を動かし、ゴム越しにチン先を奥に当てて発射を促す。もし記者がプロ慣れしてなければ、このテクに即イキの勢いであったが、返ってその熱意に白々しさを感じて、なかなか絶頂に達しない。意識を集中して発射に至ったが、もう徒労感しか残らなかった。
聞けば彼女も6年目のベテランで、地元の人間ではない記者を珍しがった。どうやらもう三重において本番風俗は過去のもので、客も嬢も昭和世代で成り立っている古の文化のようであった。昭和世代の記者には居心地いいけど。