高齢者専門風俗店の急増など、今、シルバー世代を巡るセックス事情は大きな転換期を迎えている。その実態を各業界ごとに大調査!
急増する高齢者向けデリヘル店
近年、本誌読者の中でも60代や70代のシルバー層の割合が増加してきている。シルバー世代は、もはや「リタイア組」というのは失礼なくらいに活力的で、セックスに対しても非常に積極的だ。
そんな中で注目されているのが高齢者専門の風俗店。「普通の風俗店に行くと、若い娘に白い目で見られるかも」とか「身体が若いときほど自由に動かないので、プレイに制限がある」といった悩みを抱えた男性に向けたもので、ここ数年では高齢者向けを謳った風俗店、身体に障害があっても利用できる風俗店が増えているのだ。
とある高齢者向けのデリヘルでは、広告をほとんど打たずに常連客の口コミのみで営業しているが、予約が一週間先まで埋まるほどの人気だという。料金は60分2万円が基本で、他のデリヘルとほとんど変わらない。店外待ち合わせもOKで、常連になると、ディナーを一緒に食べるなどのデート感覚も味わえる。
相手の最高齢は87歳の男やもめ
実際、高齢者向け風俗で働く女性たちはどう思っているのか、話を聞いてみた。K子さんは26歳のデリヘル嬢だ。
「この店で働くようになったキッカケは、先に勤めていた友達に薦められたからです。私、同世代の男性に興味がなくて、いわゆるファザコンなんです。それと介護資格を持っているので、私に向いてるかなと思いました」
介護の現場で働いていたこともあり、高齢者と接することに慣れていた彼女は楽しみながら仕事をこなしているようだ。
「看護師出身のコも多いですね。お店としてもプレイ中に体調不良を訴えるお客様がいることを考えると、医療や介護の経験がある女のコを優先して採用してるみたいです。それと言いたくはないんですけど、やっぱり看護師や介護士をしているよりも稼げるんですよね(苦笑)」
これまでにお相手した客の最高齢は、なんと87歳。しかもキチンと射精まで至ったそうだ。
「なんでも奥さまに先立たれてしまったそうです。でも勃つんですよ。『こんなピチピチの肌に触れるなんて…』なんて涙を流されていて、こちらまでジーンとさせられましたね。他にも70歳なのに60分で3回もイッた人もいました。もちろんバイアグラなんて飲んでませんでした。スゴかったですよ」
たとえ風俗であっても生涯現役で女性と触れ合っていれば、若さは保たれるものなのだ。
射精だけが性の楽しみではない
性欲発散ではなく、触れ合いを目的に来店する高齢者も少なくない。
「もちろん射精が目的の人もいますが、一緒にデートしてほしいとか添い寝してほしいとか、癒しを目的に来店されるお客様も多いです。あとはお話をしたりもしますけど、私のほうが人生の先輩に恋愛の悩みとかを相談しちゃったりして、お客様にアドバイスをもらっている感じです(笑)」
年齢とともに身体の機能が衰えてくるのは避けられない。しかし勃たなくなること=性を楽しめなくなることではない。
また風俗で遊ぶ男性客ばかりではなく、50代や60代を過ぎてから風俗で働き始める女性もいる。彼女たちも単純にお金を稼ぐという目的だけではなく、人との触れ合いを求めているフシがある。
男性は勃たなくなってから、女性は閉経してからのほうが、射精や性交にとらわれず、性の楽しみのバリエーションが広がるのだ。
人気の昼キャバも中心は高齢層
ヌキありの風俗だけではなく、飲み系のキャバクラでもシルバー世代の利用者が急増中だ。昨今では歓楽街のあちこちで見かけるようになった昼キャバだが、ここまで店舗数が増大したのは、それだけ需要があるから。つまり、昼間から酒が飲める人間が意外と多いのである。ここまで言えばお分かりだろう。そう、昼キャバは高齢者の遊び場になっているのだ。
「オープン当初の客層は、夜勤帰りとか、週末だと朝まで飲んだ人がそのまま流れてきてって感じでしたね。でも、最近はお爺ちゃんが多いかな。普通に午前中や昼間にお酒を飲みに来ますからね」(昼キャバ経営者)
しかも急激に増え始めたのはここ数年の間で、中心となっているのは70歳前後の、ズバリ団塊の世代である。
「年金暮らしで気ままなんですかね。本当に昼はお爺ちゃんばかりですよ。最近は熟女系の30代後半、40代の店もありますからね。60歳ぐらいの年配の方にとっては、ちょうどいい若いコなんじゃないかな」(熟女キャバクラ店員)
年金を貯金して塩漬けにせず、昼キャバで思いっきり遊ぶ。さぞかし不景気な歓楽街にとってはいいお客さんに違いない。だが、その一方で困ったトラブルもあるようだ。
「金払いはいいんだけど、酔うとタチが悪くなる人が多いんです。すっごいプライドが高くて『日本を造ったのは俺たちだ』って、説教ばかり。それに、すぐにキレて暴れる人もいるんですよ」(女性ホステス)
最近の60代や70代はまだまだ気が若い。中には暴力だけではなく、胸を触ったり、スカートの中に手を突っこむセクハラ客も多いそうである。繁華街で遊ぶ場合にはスマートな遊び方を心がけたいものだ。
有り余る性欲が介護職に暴走!?
迷惑な男性と言えば、介護の現場でもセクハラ被害が蔓延しているらしい。
「介護してると、お尻を触られたり、胸を触られたりするのはしょっちゅうですよ」(女性ホームヘルパー)
実は、ホームヘルパーのセクハラ被害は根が深い。寝たきりで動けなくなっても、女性への欲は尽きないようで、身の回りの世話をする40代、50代のヘルパーに平気でセクハラするのだ。
「気の弱いヘルパーさんは『セクハラされました』なんて相手のご家族にはハッキリ言えない。恥を欠かされた、侮辱されたって逆にキレられて、職を失う場合もありますからね。結局、誰にも言えないまま、ひとりで悩み苦しみ辞めていくヘルパーが多いんです。サービス業ですから強くは言えないし、お尻とか胸を触られても、冗談のように『こらっ、ダメですよー』なんて子供をあやすような叱り方しかできないんです」
老人ホームにデリヘルを派遣
老人ホームの場合、寝たきり老人ばかりではないので、別の問題も出てくる。男性入所者が女性入所者に夜這いをかけるのだ。
「もちろんお互い同意の上ですが、ご家族に知れたらとんでもないことになります。ですから男性職員が車椅子を押して、繁華街の風俗店に連れて行ったりすることもありますよ」
老人ホームが熟女系のデリバリーヘルスにお願いすることもある。
「ホームから問い合わせの電話は何度かあります。ビックリしたのは、入所者ではなくホームの職員が来てくれますかって電話をくれたこと。しかも、1人、2人じゃなくて、20人の老人っていうからたまげましたよ」(デリヘル店員)
シルバー世代の性欲恐るべしだ。しかし、性欲が盛んなのは元気の証明でもある。今後、さらに高齢者向けデリヘルなどは急増していくと見られている。